にいがた東区ゲンキ魂

産業の現場を見る東区社会科見学

東北電力株式会社 新潟火力発電所

新潟市近郊の電力需要を支える新潟火力発電所を見学。

東北電力株式会社 新潟火力発電所
案内してくださった新潟火力発電所運営企画グループの 担当者の皆さん。 写真右から、片山副長、奈良課長、近藤さん。

案内してくださった新潟火力発電所運営企画グループの 担当者の皆さん。
写真右から、片山副長、奈良課長、近藤さん。

 新潟市東区桃山町にある東北電力株式会社の新潟火力発電所を訪問しました。新潟火力発電所には、現在、4号機、5号系列、6号機と、3つのプラントがあり、総出力は39.3万kWとなっています。これは、一般家庭で消費される電力量に換算すると約80万~100万世帯の電気を供給していることになります。新潟市とその近郊の広範な地域へのエネルギー供給源として、特に東日本大震災以降、その役割はますます重要になっています。見学の前に、運営企画グループの奈良課長、片山副長、近藤さんから、新潟火力発電所の概要と歴史について伺いました。


 

昭和38年、日本海側初の大規模な火力発電所として新潟西港に隣接した操業を開始。

 昭和30年代、日本は高度成長期の真っただ中で、電力の需要も急激に伸びていました。これを受け、昭和38年2月に新潟地区は日本海沿岸における産業開発拠点として新産業都市に指定されました。電力需要の急増に合わせ、発電所の主力が水力から火力へと移る中、天然ガス資源が豊富なこと、海路が開けていたこと、日本海側の中心に位置していること、大量の水の確保ができることなどの要件から、火力発電の先駆けとして新潟西港に隣接して開設されることになりました。同年7月、新潟火力発電所は日本海側初の大規模な火力発電所として発電を開始しました。

 
昭和45年2月全盛期の頃の新潟火力発電所 (1~4号機の煙突が4本立ち並ぶ)

昭和45年2月全盛期の頃の新潟火力発電所
(1~4号機の煙突が4本立ち並ぶ)

 昭和38年7月に1号機の運転を皮切りに、同年10月に2号機、昭和41年1月に3号機、昭和44年8月に4号機が運転を開始しました。昭和45年の大阪万博の頃の総出力は最大75万kWを誇り、電力エネルギーの供給源として当時の新潟地域の発展を支えていました。昭和48年のオイルショック以降、社会情勢の変化とともに電力需要が減少し、昭和58年に2号機、昭和59年に1号機が廃止。時を経て平成21年には3号機が廃止となりました。


 

4号機、5号系列、6号機が稼働中。3つのプラントを合わせた総出力は39.3万kW。

現在稼働中のプラントは、今年で45年目を迎えた4号機(定格出力25万kW)、平成23年7月に運転を開始した5号系列(定格出力10.9万kW)、東日本大震災後の電力供給力確保のため緊急電源として平成24年1月に運転を開始した6号機(定格出力3.4万kW)です。
4号機は従来型の汽力発電方式、5号系列は熱効率のよいガスコンバインドサイクル発電方式、6号機は小型のシンプルガスタービン発電方式となっています。3つのプラントを合わせた総出力は39.3万kW。ここで作られた電気は変圧器で15万ボルトに電圧を上げ、送電線へと送られます。送電線から各地の変電所と配電線を通じて一般家庭や企業・工場などに届けられます。

 
4号機は45歳。古くはなっていますが、現役でがんばっています。見上げると威風堂々とした佇まいに頼もしさを感じます。

4号機は45歳。古くはなっていますが、現役でがんばっています。見上げると威風堂々とした佇まいに頼もしさを感じます。

中央制御室。4チーム(1チーム6人)が12時間交代で、24時間の監視体制を取っています。

中央制御室。4チーム(1チーム6人)が12時間交代で、24時間の監視体制を取っています。

熱効率の高い発電ができるガスコンバインドサイクル発電方式の5号系列

熱効率の高い発電ができるガスコンバインドサイクル発電方式の5号系列


 
ガスコンバインドサイクル発電方式のしくみ(5号系列)

ガスタービンによる発電と、ガスタービンから出る排ガスの熱(約500℃)を再利用した蒸気タービンによる発電を組み合わせた発電方式。従来の汽力発電方式と比べて高い熱効率で発電することができます。

4号機コンベンショナル発電のしくみ

電力需要が増える冬場に備えて発電設備を点検

 見学当日は、電力需要がピークになる冬場に向けて、4号機の定期点検が行われました。平成23年3月に発生した東日本大震災の時は、太平洋側の火力発電所が大津波により大きな被害を受けたため、発電ができなくなりました。そのため、日本海側の火力発電所は緊急対応で総力を挙げて太平洋側の地域に電気を送りました。新潟火力発電所も聖籠町にある東新潟火力発電所と力を合わせて対応しました。

1号機~3号機が格納されていた発電所本館(3階)。機械を吊り上げて保守点検作業をするため天井が高くなっています。現在は、床を塞ぎ各種メンテナンス作業に利用しています。

1号機~3号機が格納されていた発電所本館(3階)。機械を吊り上げて保守点検作業をするため天井が高くなっています。現在は、床を塞ぎ各種メンテナンス作業に利用しています。

保守点検中の4号機。発電機から重量約50トンのコイルが引き抜かれています。発電時には毎秒50回転の高速で回転しています。

保守点検中の4号機。発電機から重量約50トンのコイルが引き抜かれています。発電時には毎秒50回転の高速で回転しています。


 
1号機~3号機が格納されていた場所を利用して、高圧電動機(モーター)などのメンテナンス作業が行われていました。

1号機~3号機が格納されていた場所を利用して、高圧電動機(モーター)などのメンテナンス作業が行われていました。


 

地域の皆様に信頼され親しまれる発電所を目指して。

ふれあい農園(さつま芋収穫)

ふれあい農園(さつま芋収穫)

桜花見会場開放

桜花見会場開放

環境・エネルギー教室

環境・エネルギー教室


 

新潟火力発電所は住宅地に隣接していることから、地域の皆様の理解と支援、そして信頼なくしては当所は発電所を運営することはできません。新潟火力発電所では地域協調活動として、桜花見会場の開放、ふれあい農園(さつまいも収穫)、環境・エネルギー教室、発電所見学会などを実施しています。子どもたちをはじめ地域の皆様とのふれあいの場、教育の場、癒しの場として提供しています。

 
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東北電力株式会社 新潟火力発電所
住所:〒950-8744
新潟県新潟市東区桃山町二丁目200
電話:025-273-6211(代表)
ホームページ:http://www.tohoku-epco.co.jp/
見学を終えて・・・

 新潟西港に向かうと見える紅白の大きな煙突。もうすっかりおなじみの風景になっていますよね。その煙突の下には、巨大な発電機とそれを取り巻くたくさんの設備・機器・配管があり、数多くの人々が24時間体制で働いています。「東日本大震災後の日本の電力を支えたのは、発電所の職員や関係会社・協力会社の専門スタッフ、使命感を胸に発電所で働くプロフェッショナルの皆さんなんだ」と実感しました。「いまの暮らしには電気はあって当たり前、空気のような存在です。でも、いま私たちの使っているこの電気は、複雑で巨大な発電施設で昼夜を問わず働いている人たちがいて、はじめてできるものなんです。」見学を終えて奈良課長が語られた言葉が印象的でした。

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更新日:2015年1月12日